太気拳至誠塾・大阪 拳法ブログ ドラゴンへの道

太気至誠拳法(太気拳)を修練する団体・・太気拳至誠塾・大阪の練習風景・・練習内容をつづったブログです。

2014年12月舞洲合宿・・02

さて2014年12月舞洲合宿    第二弾
初日の晩に行われたバーベキューの様子です。

太気の「森の住人」の異名をもつ方がいるのですが、
彼は料理人でしかも料理長!
今回は買い出しにも参加してくださり
バーベキュー前には、野菜を洗い切り分け
色々とセッティングしてくれました。

 
そしてバーベキューの前に
ささやかな祝賀会が、行われました。

通称” 雪豹さん ”と、
小柄で可愛い”蟻さん”が
昨年めでたく御結婚されました。

そのうえ2014年は至誠塾大阪 設立15周年になります。

御結婚されたお二人を祝福し、
更には、設立15周年を祝おうではないか・・・と
最先端の写真が印刷されたケーキを準備し
盛大に祝賀会が行われました。

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自分たちのケーキを前にとても喜ぶお二人・・・

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這い・チーズ  ・・・ いや、「ハイ・チーズ



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こうして祝賀会&バーベキューが盛大に行われました。

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結婚祝いのケーキも、御本人が切り分け
全員に振る舞われました。

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こうして楽しく、
スペシャルな合宿の初日の夜も更けていきました。

塾生同士の親睦も、とても深まったことでしょう。


我が太気拳至誠塾は
武道・格闘技 経験ゼロでも、
楽しく怪我もなく学べる、最高の武術集団です。

・・・とは言え武術ですので
怪我の無い様に、真剣に練習に取り組み、
人と向かい合い、そして自分と向かい合う事で成長していきます。

そのためにもお互いの信頼関係は重要ではないでしょうか。

太気拳至誠塾・大阪は、
気心の知れた素晴らしいメンバーばかりです。

今回の様な合宿やバーベキューやお花見・・・等
親睦が深まると同時に、知識や技術も向上していきます。

私のバーベキューのテーブルでは、
五段練士の塾生や " リスさん "など5~6名で
居合で、真剣で巻藁(まきわら)を切ったり 素振りをする時、
放り出すように振り下ろすと
自分の身体の前でピッタと止める事ができるが
剣道の様に普通に振っていたのでは、
刀が流れて自分の足を切ってしまう・・・と言う様な、
非常に高度な秘伝的話で盛り上がっていました。

長年、居合を学んでいて六角棒を毎日振り続ける I さんは
流れることが止められず悩んでいたそうですが
見事解決し、大変喜んでいました。

合宿・バーベキュー等で親睦を深める事で私は、
やはり太気拳至誠塾・大阪は、
最高の人財と頭脳と技術の集まった、
最高の武術集団である事を、再認識いたしました。

最高の” 人財 ”と書いたように、「人は宝です。」

高木康嗣先生が指導し育て上げた塾生達・・・

あなたも高木康嗣先生の最高の指導と技術享受が受けられる
太気拳至誠塾・大阪の仲間に加わることで
武術家としても人間的にも
大きく成長することは間違いないと思いますよ!!

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2014年12月舞洲合宿・・・1

至誠塾・大阪では、毎年年末に合宿を行い
集中講義・集中練習による技術の向上と
練習後に行われるバーベキューなどを含めた
食事会・宴会で親睦を深め、
様々な技や武術談議、わからないことなどを語り合い
楽しみながら技術向上がはかれます。

先月行われた、舞洲での
太気拳至誠塾・大阪の合宿の模様を
何回かに分けてお送りしたいと思います。

画像のみをアップしますので、
練習の模様と至誠塾大阪の雰囲気を
感じ取って頂けたらと思います。

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謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

本年も、よろしくお願いいたします。

塾生一同・多くの方の御訪問・入塾を

心よりお待ちしております。


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画像は、先月行われた、合宿の時の集合写真です。
1枚目が1日日に参加した方々の写真・・・
2枚目が2日目に参加した方々の集合写真です。
景気があまり思わしくない為か、皆さん多忙の為
参加人数が若干少なっかったのですが
盛大に盛り上がり、内容の濃い有意義な合宿となりました。

合宿の模様はこの記事のあとアップしますね。


新年にあたり気分を一新する為、 

ブログのデザインを変更し、オリジナル画像にしてみました。

太気拳の塾生を始め、
多くの格闘家や・強くなりたい方々のお力になれるよう
精進致しますので、今後とも宜しくお願い致します。

      あなたを中国拳法・最強の道

    ドラゴンへの道に、誘いたいと思います。
                 (いざないたい)  

    2015年(平成27年) 1月

       太気拳至誠塾・大阪

       コア・パワー




10月11月の昇段者

前回、9月に行われた、先生の還暦祝いの様子をアップしましが、
めでたい事は続くもので、10月11月と昇段者が続きました。

まずは10月
Yさんが目録(二段位)に昇段されました。

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太気拳以外に合気道も大ベテランの Yさん
しかし、太気拳・高木康嗣先生より学ぶ事は、いまだに多く
太気拳を学んだ事、高木先生を始め、やさしく真剣に かつ丁寧に指導してくれる
塾生の仲間のお陰で、ここまで来れた・・・と、皆に感謝の意をを述べていました。

その意に答えるべく
記念すべき場にいる塾生と集合写真も撮影しました。

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みんなで Yさんを祝福しました。

みんな 楽しそうでしょ 

これが太気拳至誠塾大阪の素晴らしいところでもあります。


11月は Hさん
後目録(三段~四段位)へ昇段されました。

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もともと顔面有りを想定した、実戦的な空手や武術を自己鍛錬していた Hさん
本格的に学ぶため、様々な武術の門を叩き 捜し求めた結果
太気拳と出会い、これほど 実戦的で素晴らしい拳法・・・そして
これほど実力・精神力・人間性の素晴らしい先生は、他にはいない・・・と感銘し、
太気拳至誠塾大阪への入塾を決意されたそうです。
2002年の6月の入塾になりますので、もう13年前の事です。

太気拳を学ばなくとも、実戦的で攻撃的で強かった Hさんですが、
いまだに太気拳や高木康嗣先生より、学ぶ事は多く
素晴らしい武術・拳法の太気拳と出会い、・・・高木先生に、出会えた事に
心より感謝している・・・との、胸の内を
免状を頂いた後、熱くアツく語り
高木康嗣先生に、何度もお礼をし話されていました。

私も ・・・・ 改めて思います。

太気拳 至誠塾・大阪は ・・・・・・・
高木 康嗣先生は、本当に素晴らしいと ・・・・・・・

そして、そこで共に学ぶ塾生たちも、とても素晴らしいと ・・・・・・・

高木先生の還暦祝い

忙しさのあまり、もう2ヶ月も経過してしまいましたが、
我・師 高木先生は月9日に記念すべき還暦のお誕生日をお迎えになられました

至誠塾大阪では、毎年お誕生日には、お祝いと誕生プレゼントを贈呈しております。
今年は還暦祝いも含めて豪華なプレゼントが送られました。


まず先月の飲み会で塾生のTさんが、先生にそれとなくお酒の好みをリサーチ・・・
それを元に女性陣が兵庫県 灘の酒蔵の街の蔵元まで出向き、試飲して徹底的に吟味して選びあげた「大吟業」を贈呈。

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そして、還暦祝いのチャンチャンコと帽子ならぬ、ミズノのブレスサーモの発熱する超高級ダウンベストとブレスサーモのマフラーを贈呈。
そして、土踏まずをサポートし、アスリートを足裏からサポートする「機能性・靴下」と吸汗速乾の機能性シャツを贈呈いたしました。

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いつも以上に喜んでいただけた様で良かったです。

更に、練習後のスペシャル・トレーニングこと飲み会で祝賀会が行われました。
ここでは先生の御姿入りの豪華なお誕生ケーキも振る舞われました。

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これは大阪で、お花見はした時に撮影された写真を元に
ケ-キ職人(パティシエ)が、手描きで描いたそうです。

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祝賀会に参加された方は18名で,とても楽しく有意義な一時をすごしました。
飲み会が「スペシャル・トレーニング」と言われる様に、
練習場では無い,穏やかな雰囲気なので、武道談議に花が咲き、
立禅と張り・・・筋肉や筋等の話まで、
武術レベルを引き上げる事にもなる祝賀会となりました。

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記憶に残る最高の還暦を祝う練習日になったと思います。

誕生プレゼントや贈呈式・祝賀会に協力・参加してくださった方々に
感謝・・・致します。

次は年末の合宿で、太気拳至誠塾・大阪 15周年記念パ-ティ-かな?
今年は還暦祝いと至誠塾大阪設立15周年記念と重なり
本当に、めでたい年です。

こんな素晴らしい時に参加・練習されてる方は、幸せものですね(笑)

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今年の冬は、ブレスサーモのベストとマフラーで

快適なので ”ありのままで・・・” 指導をする事が出来ることでしょう。

これで、どんなに寒い練習日でも ”すこ~しも、寒くないわ ” (笑)

8月16,23日武田、原 指導員による練習

残暑お見舞い申し上げます。

今年の夏は例年より猛暑と豪雨に見まわれ
地球の異常気象と自然の猛威を思い知らされる日々が続いていますね。

このところの週末は雨の日が多く、
至誠塾大阪の練習も雨の影響を、もろに受けています。

今回の記事は近況の練習報告として今週と先週末の様子です。

8月16日は、我が至誠塾大阪の練士の武田さんによる指導練習でした。
東京への単身赴任中で忙しい日々を送っている中
わざわざ時間を作って頂いての指導となりました。

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この日は前述のとおり一日中雨・・・時々豪雨と言う最悪のコンデションでした。
しかし、練習30分前には強風は吹くもののピタリと雨は止み
いつもの太気の森で練習する事が出来ました。
ただ、JRはあちらこちらで遅延や運行停止状態で
参加人数は少なく少数精鋭での練習となった次第です。

練習内容としては高木先生の御指導の復習としての技撃禅・差手・・・
その他、基本功の細かい要点を解説して下さいました。

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爪先や内転筋・足裏の猫のまんじゅうなどの意識と細かい要点を
非常に解りやすく解説し、
高木先生・澤井先生の身体使いと凄さを再認識しました。
その説明はスペシャル・トレーニング(飲み会)にもおよび
練習生のヤザキさんも「今日は来て良かったーほんま為になった・・・」
と、ひたすら感激しているほどでした。

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8月23日は原指導員の初指導でした。
この日はどんよりした曇り空で涼しい練習日和でしたが、
8時30分くらいに突如、ゲリラ豪雨が降り出し
ダッシュで軒下に逃れ、練習続行・・・と言う場面もありました。

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練習は、腕振り~足で地を蹴る感覚(発力の基本)から
腕回し・・・左右交互の腕回し・・・からの推手と
身体の末端を意識し摩擦歩や足からの発力や
相手への意識の違いによる推進力についてにもふれました。

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ゲリラ豪雨で軒下へ移動後の練習の様子

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8月16日の武田指導員、8月23日の原指導員ともに
身体の細部に意識を向ける事になる練習が多く
参加した方々は多くの収穫を得、技術向上していました。

皆の笑みや笑い声も聞こえるほど、とても楽しく有意義な練習となりました。

武田指導員・原指導員・・・御指導お疲れ様でした。
参加された塾生の方々・・・皆さんお疲れ様でした。

最後に原さんのつぶやきもありましたので、転載しておきます。

「 昨日の大阪城公園での稽古、ケガ人も体調不良者もなく無事に終了。
参加していただいた塾生の皆さんありがとうございました。
稽古終了後のスペシャルトレーニング。皆さんの拳法に対する豊富な知識と
真摯な姿勢に圧倒されました。


5月 探手の為の方向転換

気がつけば本日で6月も終わり、
今年ももう半年が過ぎようとしています。
光陰矢の如し (こういんやのごとし)
身を持ってしみじみ感じます。

先月5月の練習は、探手の為の方向転換の練習を行いました。

まずは基本から・・・

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方向転換の中のワンシーンなのですが、
後ろの赤い服の女性拳士が、いい感じで先生の動きを模倣しています。

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女性陣がとても熱心で、積極的に先生の真似をして動きまわっていました。
女性達は、ヨガの先生であったりダンサーだったり演技者だったり・・・と
いずれも身体で表現する事をしている方々です。

その為、模倣し修得するのが早いような気がします。
左側の背のタカい女性は、手の振りや動きが素晴らしく
先生の手の動きを忠実に再現し動いていました。
さすが、ヨガ・マスター
その後ろの女性も、とても機敏な動きをし
先生の動きを良い感じに再現していました。
さすがです。

さて方向転換なのですが、
方向転換や歩法はいくつもあります。
今回は探手の時にすると良い、方向転換の方法なのです。

探手(たんしゅ)(太気拳シャドーボクシング)で重要な事は
手と足の動きが一致する事です。
手と足が一致すると、体重移動もスムーズですし、隙も出来にくくなります。
そして手と足が一致している為、
敵と接触した際、力や重心や圧力の伝達がスムーズに行え
相手を征する・攻撃する・倒す・飛ばす・・・事が容易となるのです。

そんな事を意識しながら、動画を見てみて下さい。


              女性拳士が良い動きしてるでしょ

この方向転換でも手と足を一致させ体重移動・重心移動をスムーズに行っています
実戦で、それほど大きく手を振ることは少ないと思います。
しかし練習でダイナミックに動く事で、脳と神経と身体の動きがつながり
コンパクトに動いても自在な体重移動で、動きも機敏となります。

動画の00:55秒くらいから、軽くではありますが、
先生が思うがまま(いや、考えることもなく)自在に動いています。
先生にしてみれば話の延長で、なにげに動いただけなのですが・・・・
我々からすると、手の動き・足の運び・体重移動・・・は素晴らしく、
まるでダンスや舞踊を観ているかの様ですね。

練習の後半で先生がノッてくると方向転換の動作をしただけで
歌舞伎のポーズや見得を切る動作の様に見え
まさに芸術的でさえありました。

太気拳が「戦いの芸術(アート)」とも言われる由縁がここにあります。

芸術的だからこそ女性には、身体に動作が入りやすいのかも知れません。
我が太気拳至誠塾大阪の女性拳士の 華麗な動きに
重心移動・体重移動・張り・圧力・・・等の身体のコアな部分が完成されると
最強の中国拳法・・・太気拳・最強の女性拳士となることでしょう。
ある意味、末恐ろしいです。(笑)


4月の花見トレーニングを振り返り・・・

いよいよ今日から6月・・・衣替えの季節となりました。
・・・陽気は完全に真夏日
本日の昼過ぎから2時間ほど
公園の陽の当たらぬ木陰の下で練習していたのですが
水分補給が足りなかったのか
練習後、喉の渇きが収まりませんでした。
みなさんも水分補給はこまめにして
熱中症には十分注意して下さい。

久々のブログ、何を書こうか考えましたが
4月にアップ出来なかった花見について載せようと思います。

4月の2週目の練習後に花見が行われたのですが
満開を少し過ぎ、桜が少し散りだした
桜吹雪舞い散る中での、練習と、花見となりました。

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恒例の屋台も出ていて、花見の雰囲気を盛り上げていました。

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この日行われた練習のお題は「矛盾力」でした。

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・・・と、しっかり練習した後で、
至誠塾大阪 恒例の花見へと場所を移して
武道談義に花を咲かせるのでした。

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花見の席でも太気拳の技の考察は続き、
高木先生も快く胸を貸し、熱く指導は続くのでした。

塾生同士も交流を深め、己に無い部分を発見し
自己鍛錬の参考や励みとしました。
そして武術や世間話で楽しく盛り上がり、皆の絆も深まっていきました。

各自、自分の帰りの電車などの交通機関の終電時間まで
時間の許す限り、語り明かしました。

中国拳法最強・・・と言われる太気拳の技を
怪我をせずお互いを成長させる事が出来るのは
こう言った信頼関係あっての事だと、私は思います。


2013年末合宿組手ダイジェスト動画

いま目が回るほど忙しい日々を送っているコア・パワーです。
みなさんも年度末と言う事で、そう言う方も多いと思います。

合宿の時の記事を・・・と、思いつつ時間だけが過ぎてしまいました。

・・・で、その時の組手の、ほんの一部ですが、
ダイジェスト版の動画を、アップしました。

論より証拠・・・では無いですが、
文章であれこれ話すより、動画で見るほうが早いかと思います。



組手の様子と、大阪の至誠塾の雰囲気や合宿の楽しさが
少しは伝わるかと思います。

塾長である高木先生の打撃は、身体ごと吹っ飛ばす程で
それをまともに顔面で受けたのなら、頚椎がズレて大変な事になります(汗)
組手では園児を相手にするかの如く、余裕で塾生と相手をして
顔面や頭部を押さえるか直前で止めて
「いま入ったよ・・・」と、手加減して 
我々に胸を貸してくれているのが、よく分かるかと思います。

塾生は、防御や間合いの甘さを悟り
攻防一体の太気拳の奥深さを教えこまれるのでした。

発剄と攻防一体の理念

相手の体や急所に確実に攻撃を加えるためには、
威力を変えずに、
距離を短かくすれば良いということを述べた。

中国拳法には、相手の体のわずか二~三センチほどの
距離から突いて倒してしまうような打撃方法がある。
これは中国拳法の攻撃技術から考えて、
もっとも大切な基本であるとともに、秘伝でもある
寸勁」という打撃方法である。

寸  とは三センチほどの長さを示し、
勁  とは圧縮された力を意味する。
つまり三センチほどの距離から拳で、トン・・と突いて
相手を倒す打法である

又、さらに相手の体に
拳をくっつけてから打ち倒す方法を、
寸より短かいという意味で「分勁」
それらを総称して「発剄」
その力を「発力」と言います。

では、どうしたら威力を変えずに距離をちぢめられるのか。
初歩的な説明として、
大工道具のキリやドリルを考えてもらえば良い。
回転させることによって、遠い距離から打つこともなしに、
穴をあけてめり込んでいくのである。

 又、特殊な身法(体の使い方)によって拳を重くしたり、
急に強く打ち出させたりすることができるのである。
 (太気拳の得意とするところ)

たとえば、おはじきを指ではじくとき、
人差指と親指で輪を作り、人差指に軽く力を入れ、
親指を瞬間的に離してやれば、
かなりの勢いで おはじきは飛んで行くものである。


  円と面の中国拳法


相手が正面から攻撃してきたら、多分よけるであろう。
よっぽど変った人でない限り、好んで打たれたりはしないものである。
もしもあなたが攻撃されたらどうやって逃げたり、かわしたりするか?
想像してみて下さい。

 相手のスピードが自分よりある時、まっすぐ退くとまず命とりになる。
これは当然。
ならばどうするか? 角度をかえれば良いということは、
いわなくともすぐ答えが出てくると思う。
 要するに角度をかえる、
つまり相手の攻撃ラインに対して、
ある程度の角度を持てば良いのであるが、
どうしたら一番無駄なく有効に角度をかえるかということが、
大切な問題となってくる。
円運動をすれば良いという人があると思う。
確かにその通りである。ではどうしてか?

 円の特徴は、円周上の点は、
中心点からすべて等しい距離にあるということであり、
この特徴を生かせば、相手に攻撃を受けた等しい距離で、
相手の攻撃をかわすと同時に、
こちらの攻撃範囲の距離を得られるからである。(テリトリー)
すなわち防衛と攻撃が時間的ズレがなく同時にできるである。

この単純な円の幾何学的原理の応用で、
常に優位な攻撃体勢を得られるということになるのである。


 又、いくら円の動きをしたからといっても、
相手の攻撃を受け流したりする手や足が、
点から点への線の動きでは、せっかくのムダのない動きもそこなわれてしまう。

 自分に向ってボールが飛んでくるのをよけようとしたら、
棒よりも板を使う人の方が多いと思う。
それだけ面積が広いから、よけられる確率も高いためであろう。

 素手で戦う時も板のようなものがあれば良いがそうもいかない時は、
自分の体の前方に板のようなものを考えて想定するのである。
そしてその板で相手の攻撃してくる手や足を、
角度を変えて外にはじいたり、引っ掛けたり、受け流してやれば良いのである。

 しかし、この時の手の動きも直線的であっては何の意味もない。
それでは両手で線を画いているにすぎず、
せっかくの面状の防御も
線状の防御と何ら変らなくなってしまうからである。
 
この両手の円の動きは防御のみに限ったことではなく、
その円をひとたび、斜めやだ円にして使えば防御の機能と同時に、
攻撃の機能もはたしてくれることになるから便利である。

 自分の体の正面にダ円型のチェーンののこぎりを思い浮かべてみれば良い。
相手の攻撃を、タテにしたダ円型ののこぎりの面の部分で角度をつけて受け流し、そのままのこぎりを回転させて相手を攻撃することもできるのである。
そして、このだ円型のチェーンのノコギリは、
自分の体の前にタテにして使うだけでなく、
横に二つ並べることも、水平に置くこともできるのである。


 しかし、どんなに面の防御を行なうといっても、
実際には両手を動かしているにすぎないのだから、
完全な面ではなく、すき間ができるのである。
そのために、防御には一つの秘訣が要求される。

 それは、どんな体勢になっても自分の中心線を押さえておくということである。
又、同時に相対的に、相手の中心線を押さえておく必要があが、
それは、自分の中心線を押さえるということは、
防御のみならず、攻撃時にも必要だからだ。
その要求を満たしてこそ、攻防一体のスキの無い、ムダのない、
中国拳法独特の動きとなるのである。



                           蘇東成  中国拳法の解説 より  


長くなりましたが、中国拳法の共通の基本的な理念の解説文の抜粋でした。

これらの考え方は、標準的なものなので、流派によって違ってくるのは当然です。

これらが、皆さんの疑問の解決になればと、思いますし、

より 太気拳  に興味を持っていただければ ・・・ と思います。。 

 ・・・・・・・  次回から合宿に話を戻します。