2月 手と足のマルチタスク
本日は二週間ぶりの休日。
毎日遅くまでの残業と土日も出勤した為、
疲労がたまり、昨晩はなんと11時間も寝てしまいました。
昼からは久しぶりに昼の公園での練習で
多少リフレッシュ出来ました。
練習的には先月の先生の御指導の内容の一つだった
マルチタスク的身体と脳の使い方・・・
手と足をマルチタスク的に使い
しかも水の流れのようによどみなく
スムーズに動かすと言う練習です。
手足のマルチタクス的使う例として
音楽のドラマーが良い例かも知れません。
片手で8分音符16分音符の入り交じったリズムで
ハイハットを刻み続けながら
もう片手でスネアドラムを、足はバスドラム叩き
そのリズムが付点音符やシャッフル等で
手足のリズムが4つ打ち系でない場合は大変です。
動画はドラムの神とも言われる神保彰さんの演奏です。
MIDIトリガーシステムを駆使し、ドラムはもちろんメロディーまでも全てリアルタイムで叩き出すという究極のパフォーマンス。
とても1人の人間が演奏しているとは思えない、神技のようなプレイ。
世界のトップドラマー神保彰が繰り広げるたった一人のオーケストラ。
もっと簡単な例で皆さんも挑戦出来る物もあります。
実はボケ防止の運動なんですが・・・
まず左手で指揮をする様に、上下に「イチ・ニ・イチ・ニ・・・」と
動かしてみて下さい。 簡単ですよね。
今度は右手だけで三拍子の指揮の様に大きく三角形を描きます。
「イチニィサン・イチニィサン・・・」と、・・もちろん簡単ですよね。
では今度は左手で先ほどの二拍子、右手で三拍子の三角形を
同時に描いて見て下さい。
・・・とても難しいでしょ・・・
人は左右のリズムが違うと対応しにくい物なのです。
特に日本人は盆踊りを始め、頭打ちのリズムが身体に染み込み
裏打ちやシャッフルなどは苦手です。
敵もしかり・・・です。
太気拳では手と足と身体に時間差がある
いわゆるタイムラグのある動きが多いです。
基本となる「揺り」でも・・・
まだ初心者で最初のうちは手の前後の動きと身体の前後の動きは同じですが
上達すると、手を完全に引き切っていないうちに身体が前に動き出し
手を引ききった後、遅れるようにして、手は前に動き出します。
そして今度は手が前に出きらないうちに
高椅子に座る様に身体を後ろに引き出します。
手はもう少し前に出てから、身体に追従して後ろに引き出します。
つまり手の動きと身体の動きにタイムラグが有り
そのうちに自分が前に動いているのか後ろに動いているのか
わからなくなる様になります。
今回の手足の動きにタイムラグが有り
身体や手と足の前後のタイミングが不一致な
マルチタスク的動作をされると相手も反応しづらくなります。
我が師、高木先生の動作は、まるで水が小川や清流を流れるが如く
一片の澱みも無く、石や地形に沿い、変幻自在で自由に振る舞います。
それはタイムラグすら自然な動作で違和感を感じさせない為
相手も反応出来ず、水の如く、相手の体勢に沿って流れる様に動き
翻弄してしまいます。
まさに芸術的であり、日本舞踊や能・歌舞伎・華麗なダンスを見ている様です。
高木先生が何気なくそんな動作をし、先生の華麗な動きを目の当たりにした日には
あぁ、太気拳至誠塾の塾生で良かったな・・・と
感無量の気持ちでいっぱいになるのでした。