太気拳至誠塾・大阪 拳法ブログ ドラゴンへの道

太気至誠拳法(太気拳)を修練する団体・・太気拳至誠塾・大阪の練習風景・・練習内容をつづったブログです。

合宿記、No・21 背後を取る・・・

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おそらく 実戦では ルールは、ありません。
いきなり からまれて、「顔と金的は無しで、やるぞ!・・・」とか
敵の背後に回って 「お前卑怯だぞ!・・・」なんて言う事は無いと思います。

今の武術の根底に流れているのは、
戦乱の世の中での、生きるか死ぬかの極限の駆け引きだと思います。

日本の現代武術のほとんどが、一般人向けに整備され
安全にケガのない様に ルール化されたり 簡易化されたりしました。

昔は、あの相撲ですら 荒々しい 古武術の一種だったのです。

昔の実戦武術・古武道は、どつきあいの勝負は、しません。
刀で 斬り合いは、ないでしょ・・・(笑) 斬るか 斬られるかです。

ことわざで「肉を斬らせて、骨を断つ」と言っても、それは捨て身の心境の例えであり
本当に 我が身を斬らせてから 倒していたのでは、身体が幾つあってもたりません

戦乱の時代の達人は 「勝ち抜いたのでは無い、生き抜いたんだ・・」と言ったとか・・

少し話がそれましたが、どつきあいの戦いをしないためには、どうするか?
それは その次の手が出無い 反撃されにくい位置をとる事です。

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おでこに拳をあてている画像は、この様な気持ちで・・・と説明しています。

相手が右手で突いて来て 左に行けば 相手の左手が待っています。 ・・・よって、
一番ベストは、相手の外側に移動し側面や背後をとる事です。

写真では、練習ですので飛ばしていますが
こうなると後頭部や背中・脊椎・脇腹への攻撃も、容易です。


カンフー映画の様に、永遠に攻防を続ける事は、希で
実際はもっと地味で、斬るか斬られるか・・・の世界です。
実戦では、常に次が無い様に 良い位置をとる事が、とても重要です。