太気拳至誠塾・大阪 拳法ブログ ドラゴンへの道

太気至誠拳法(太気拳)を修練する団体・・太気拳至誠塾・大阪の練習風景・・練習内容をつづったブログです。

合宿記、No・06 短刀取りと澤井先生の境地

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 これはあくまで一例です。










短刀取りも含め、護身術をする時の注意ですが、
決して生半可な気持ちでは、行ってはいけません。

相手を殺すくらいの気迫で、一発で仕留めるつもりでやらなければいけません。

それは、少しかわした程度だと、その後「ナメた事すんじゃねえぞ!・・・」と
逆上して無茶苦茶な攻撃をしてくるからです。

短刀取りの注意点の説明で先生が、特におっしゃっていたことは
「チャンスは1度だけである!!・・・」

今回、何パターンかの対処法・反撃・攻撃法を学びました。

では、練習の様な感じで相手が攻撃してくるのか?・・・と言う方もいるでしょう。

もし、立っている状態で、相手が逆上し刃物で襲いかかって来たとします。

まず、しゃがんで足や太腿を狙って来ることはないでしょう。
もちろん手や腕や顔面も、あまり狙って来ないでしょう。
なぜなら、相手は逆上しているがゆえに、刃物を振りかざしているので
こちらに致命傷を負わせるつもりで攻撃してきます。
すると必然的に心臓や腹部のある面積が多い上半身を狙って来るでしょう。
そこをこちらも迎え撃つわけです。
・・・しかし、こちらも一撃で対処しないと、相手は更に逆上し
ランダムに無茶苦茶に刃物を振り回し、手がつけられなくなってしまいます。

故に、「チャンスは1度だけ!!」なのです。

そういう状況にならない事が一番ですし
そんな相手には立ち向かわない方がベストです。

練習と現実では、置かれている精神状態が違います。

しかし、技をとことん練習して身体に染み込ませておけば
いざという時に、冷静な判断ができ、窮地を切り抜ける事が出来るでしょう。

毎日、命を張って様々な技をしたり仕事をしている人々がいます。
そう言う人達は、いざという時は思考力が高速で働き、対処できる様になっています

澤井健一先生は、戦場と言う、本当に命を張った所を、生き抜いた方です。

刀や槍や銃で、本当に命の駆け引きをした人にとっては
我々の突き蹴りは、蚊が飛んでいるくらいにしか見えなかったかもしれませんね。
飛び交う銃弾や高速の槍の攻撃や真剣からすると、可愛いもんでしょう。
そこは 拳聖・澤井健一先生に追いつきたくても追いつけない
武人の領域なのかもしれないと、つくづく思います。

そして高木先生は、その澤井先生と触れ、技や動きを実際に目にした方です。
我々との違いは澤井先生の技を目の当たりにした事・・・
それが目に焼き付いていることです。
それ故に、先人に追いつこうと、ただならぬ努力をし
超人的な身体能力を持っています。
それでもまだなお、澤井先生にはまだまだ追いつけないと
努力をし続け、いまだなお 進化し続けています。
そして驕る事無く、とても謙虚です。
本当に素晴らしい師を持ったと自負しています。

そんな高木先生の技を目に焼き付け、
真剣に ひたむきに 努力したいと思うのでありました。

今回は短刀取りと、命の駆け引きから・・・拳聖・澤井健一先生の精神の境地までと
高木先生について思いを巡らしてみました。