太気拳至誠塾・大阪 拳法ブログ ドラゴンへの道

太気至誠拳法(太気拳)を修練する団体・・太気拳至誠塾・大阪の練習風景・・練習内容をつづったブログです。

猛獣と太気拳と呼吸法

7月と6月と共通して高木先生に御指導・御教授していただいたものの一つに
呼吸法があります。
その呼吸法と発勁と力の開放について少し述べたいと思います。

最近「ためしてガッテン」でもやっていたのですが、
いつも疲れていて、なかなか疲労回復ができなかったり
ひどい肩こりや頭痛で悩まされていたり
よくオナラやゲップをするという人が多いそうです。

その原因は、無意識に口を動かして歯を噛み締めたり、
歯をくいしばったりしているのが原因だそうです。

常に歯を離しておく事を意識していると、症状が改善されるそうです。

人は力を入れたり 踏ん張ったりするときに、
歯を(特に奥歯を・・・)噛み締める事により 全身にパワーを入れます。
つまり、歯を噛み締めるのは
火事場の馬鹿力のスイッチになっているのです。
しかし長時間(数十秒)歯をくいしばり続けると
逆に集中力が欠け 力が発揮できなくなります。

人の筋肉は、普段はリミッターがかかっていて
体に負担の無い様、数十%しか力を使っていません。
動物達(猛獣)は、獲物を襲うときは、踏ん張るので無く
力を開放し、最大限の身体能力を発揮します。

それは前述の人の方法とは逆で
吠え、大きく口を開けて力を開放するのです。

中国拳法の多くは、猛獣や動物達の生態からヒントを得て
多くの技や技法が編み出され、構成されています。
太気拳もその中の一つです。
攻撃するときは獲物を狙う猛獣のごとく
力を開放する為、口を開け目も見開き、全身の毛穴まで開き
全身の筋肉を一つにし、イッキに襲いかかります。

この時の呼吸法も普通とは逆になります。
横隔膜の上下するのを利用するのです。
そうすることにより、効率よく一瞬で呼吸をすることができます。
決して空手で突きをするときの様に
歯をくいしばり呼吸を止める事はありません。
それゆえ、ほとんど息切れをすることなく
最大限の力を開放し、パワーを発揮できます。
そしてこれは爆発的な発勁を生み出す源にもなります。

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呼吸の状態や横隔膜の動きを、塾生に我が身で体感させ
理解を深めさせていた高木先生。
熱心で塾生想いな先生の姿には、いつも感動し 頭の下がる思いで一杯です。


・・・えっ!
・・・で、その呼吸法って、どの様にするのか?・・・って
それは塾生でも触って体感したのですから、文章だけでは難しいかな?
やはり 「 百聞は一見に如かず 」 ですよ。(笑)
是非、入塾してその目で見て体感してみてください。